期間 2022.10.10-16
場所:Place M (新宿)
友達らしいMが『不条理な世界は生きるに値しない』と言って、先手を打った、というステートメントから、本人もこの世の不条理を身近に感じているようで、そんな哲学的な疑問を胸に、インドで死と生が共存する姿を写真に収めている。出家したての髪を剃った裸の男達の写真や、その後は髪を伸ばし放題の長老の眼光鋭い写真、川辺のテント村、子沢山の母親と子供の写真など。冒頭の写真は川辺の石の上で、死体を薪に挟んで焼いている写真だ。そばで牛が死体の焼き残りの餌を待っている。全てモノクロ写真だ。藤原新也の「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」を確かめに何度(7回)もインドに通っているようでもある。
本人は快く、撮影に応じてくれた。