蝶名林稔写真展「送り盆」

蝶名林稔写真展「送り盆」
期間:2019.6.14-20
場所:富士フォトギャラリー銀座

同じ四谷写真塾の佐藤ゼミの塾生の写真展

作者は新潟県燕市に住み、新潟県の寺泊野積の送り盆の風習を9年間にわたり撮影し、送り盆に参加している家族の姿を写している。旧暦に従い、「8月14日にカヤを編んで船を作り、16日の早朝に家族総出で先祖の霊を日本海に送り出す。盆提灯で飾った船に、精霊棚の花や果物などを乗せ、それぞれの想いを胸に秘めながら合掌して先祖の霊を送る。」
カヤの船を手押し車に乗せて家族で海岸に運ぶ光景から、海岸で船を送り出し、家族で手を合わせて祈る姿、カヤの船を作っている工程、精霊を送り出した後、船に乗せて運んだスイカをスイカ割りをして、そのスイカを大事そうに運ぶ女の子、美味しそうに食べる夫婦など、先祖とのつながりの中で安心を得ている普段着での気取らない人々の姿がまとめられている。写真はクロの締まったモノクロで、展示作品を網羅した写真集も出版されている。作者の意図した記録に残すという課題は十分に果たされていると言えるだろう。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は Q4A114927_TRFULL_boarderb1295-411x600.jpg です

井上演 写真展 「On My Brain」

期間:2019.8.30-9.5
場所:ギャラリー・アートグラフ

作者によれば、バイクと音楽と写真が自分の頭の中を駆け巡って居て、そのまま写真にしたので、
表題のタイトルとなった、とのことである。もう一つ、写真の中で目立つのは女の子である。

写真はとても明るくて、綺麗だ。キャンバス地に縁無しでプリントされているが、繊細な髪の毛の線なども綺麗にプリントされている。写真弘社に全てお願いしたとのこと。

印象に残ったので、撮影もお願いした。偶々、一緒になった、お友達の家族とも話をし、5ヶ月の女の子の頭の形が良いし、素敵な家族なので、作者と一緒に記念写真。

Cataract surgery 白内障手術

My wife (74 years old) had cataract surgery at Kohmura Ganka ( kohmura-ganka.com, Ophthalmology) in Miyakojima-shi.
The day after our arrival (3 hours flight from Hanrda, Tokyo) she had eye test and preparatory explanation. Next day was scheduled for operation, but canceled due to typhoon No. 25. After the typhoon left Miyakojima, she had a cataract surgery operation successfully. For four days after the operation she cannot wash face and needs to keep using ophthalmic solution for about one month. You need to avoid infection. Next day she had a medical check for the eye.
There was no problem. We could go out for sight seeing before and after the operation.
She could enjoy emerald color sea of Miyakojima.
It is surprising how cataract surgery improved. Hard but flexible acrylic resin is replaced for
clouded eye lens. In her case acrylic resin for her shortsightedness is used. Her clouded eye lens was resolved into four pieces and absorbed by thin tube.
After the operation my wife mentioned that her left sight is very clear and the wrinkles of my
face is now clearly seen. She said that she needs another operation for her right eye.
The picture is for our memory with my sun, Morio, ophthalmologist.
私の妻(74歳)が宮古島市のこうむら眼科で白内障手術を受けました。羽田からの3時間のフライトで宮古空港につきましたが、翌日、目の検査と白内障手術の説明を受けました。翌日、手術予定でしたが、台風25号のため延期され、翌日手術を受けました。手術は成功で、翌日には点検の診察を受けましたが、問題はありませんでした。手術後は4日間は顔を洗えませんし、およそ1ヶ月は目薬を点し続ける必要があります。手術後の感染を避ける必要があります。
手術の前後、我々は宮古島観光をすることができました。宮古島のエメラルド色の海がとりわけ綺麗に見えたようです。
白内障手術の進歩は驚くものです。硬いアクリル樹脂が濁った眼のレンズに置き換えられるのですが、濁ったレンズを4つに分解して細い管で吸い取り、代わりに、彼女の場合には彼女の近眼の度数にあったアクリル樹脂を挿入しました。
手術の後、手術をした左の目ははっきり見えるようになり、私の顔のシワがはっきりしたとのこと。今度は右目の手術もする必要がある、とは彼女の弁。
写真は眼科医の息子、百理男との記念写真です。#kohmura-ganka.com
#Cataract-surgery
#Miyakojima
#Miyakojima-shi

at Komura-Ganka
こうむら眼科にて

— with Katsuko Komura and Morio Kohmura.

Coral reef around Shimojishima airport

下地島空港の周りのサンゴ礁

三好圭子写真展「あいしてる」

期間:2019.9.17-28
場所:cafe nook 渋谷区代々木1-37岩崎ビルB1

ルーニィの「ことしのさくら」展で、ご一緒した作家による初個展。
花が主題で、花との対話が写されている。紫陽花の青や葉の緑の多い世界だ。

マットに額装されたものと、キャンバス地にプリントされたものが展示されているが、作品は小さめだ。
Cafeの雰囲気に合っているとも言える。ちなみにチーズケーキは美味。

元々、スポーツコミュニケーションのコーティングの専門家なのだが、
写真を始めてからあまり期間も経っていないが、写真撮影も仕事の一環としている。

タイトルからも想像できるように、写真を通じたコミュニケーションに力点を置いているものと推測される。

永本秀男展 時間の海

永本秀男展「時間の海」
期間:2019.7.8-13
場所:Gallery 風(中央区銀座8-10-4 和孝銀座8丁目ビル2階)

通りの看板の絵が気になったので、これまで入ったことのないギャラリーに入った。
表の看板の絵は130号ほどの大作、他にも同様の大作と小品がある。

作家が在廊し、話も伺うことができた。
画面の具象の人物の輪郭や空を背景としたビルの風景らしい部分や、鳥や、何かは判然としない線の模様や、あまり意味もなく書き連ねた数字、1234・・などが描かれているが、色が美しい。繋がりがないようでいて意識の中で繋がっている象形が一つの画面にまとめられている。

画材は岩絵の具で、膠を使っているとのこと。布切れなどもコラージュで使われている。台はベニヤ板。
好きな画家の名前を聞くと、マチス、ボナールなどの名前が出てきた。

画面に「時間の海」を定着させる姿勢は、海の岩の模様に地球の時間の流れを見る八木祥光の姿勢とも繋がるように思える。

将来的に、この作家の画風がより単純化され、色と線が純化された時の絵が楽しみだと思わせる。

八木祥光 写真展「時のレリーフ」

八木祥光 写真展『2300万年前〜500万年前の時のレリーフ』
場所:ポートレートギャラリー(四谷)
期間:2019.7.4-7.10

名古屋の知多湾に浮かぶ佐久島の「砂岩と泥岩の重なったタービダイトと呼ばれる、モザイク状のタイルを敷き詰めたようなシュールな地層」の「美しさに胸を踊らせて夢中で写真に収めた」写真が並ぶ。島の情景も紹介されているが、柔らかな地層の凹凸と、ヒビに入った茶色の線、ブルーに色づいた岩の色合い、などがそれぞれシュールな抽象芸術のように切り取られている。

タイトルにあるように、2300万年前から形成された岩の模様に人間の歴史を超えた地球の歴史の歳月を思わせる模様である。

会場には、作者の「時のレリーフ」の写真集や花の写真集など、多数の写真集が並べられている。

盛田真千子写真展「融合」

場所:オリンパスギャラリー
期間:2019.5.17-22

同じ四谷写真塾の佐藤ゼミの塾生の写真展

普段から銀座のショウウィンドウへの写り込みを写真に撮って、自分のイメージに合うような画像を作り上げている。しゃれた建物とショウウィンドウの飾りが「融合」してしゃれたデザインを作り出している。
色も青が基調だが、カラフルなものも混ざり、美しい、アート作品に仕上げてる。

  

高橋美保写真展「台湾・・・生の廻り舞台で」〜新旧入りまじる生の営み〜

高橋美保写真展「台湾・・・生の廻り舞台で」〜新旧入りまじる生の営み〜
場所:アイデムフォトギャラリー「シリウス」
期間:2019年4.25-5.8

家族の知り合いの写真家の個展の案内をもらったので、6時ギリギリに駆け込んで、見させてもらった。
台南の路地に入り込んでの懐かしい、伝統的な面影の残った木造家屋と踏み石の残された通路、親子連れや子供達の様子、店先の様子、などが撮影されている。
台北の古い場所も混ざっている。暑いせいもあるのだろうが、普段着で、人々が行き交う姿は、日本では、あまり見かけなくなったので、昔を思い出させる。
作家は年配の女性だが、元気が良いのだろう。台湾の生活力が伝わってくる。

実は後日談がある。研究会の同僚から先輩の写真展だと送られてきたのがこの写真展のDMだ。
実は同じ大学院の私の先輩でもあることが判明。写真繋がりでは世間は狭いと感じることも多いが、これは稀有の例だ。

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ふくたにひろし写真展「Cue#1 HAPPY LIFE」

場所:ルーニィ247 ファインアート

期間:2019.04.30−5.05

作者の友達の演劇役者、緒方晋の演劇中を中心としたモノクロのポートレートで、作者によれば、それで幸せな生活とは何かの手がかりを得ようとしたものと言う。元々はスナップを中心に撮っていたが、咋今は、それも難しいので、友達の役者の姿を追うことにしたとのこと。役者自身もなぜ役者をやっているのか考えつつ、40歳代になって、本気になったという述懐が記されてもいる。いわば、作者が考える「幸福」の形を役者の姿を通して探求していると言える。

緒方晋の気取らない素顔のポートレートが美しい。

 

ふくたにひろし

幸村百理男 著 『禁煙サプリ タバコのことを理解すれば自然に禁煙できる』

発売所:アマゾン

定価:kindleで500円

 

眼医者である著者が何度も失敗した自分の禁煙体験を踏まえ、どのようにタバコの誘惑を克服して、禁煙に成功したかを、医学的な解説を踏まえて、解き明かした本である。著者は3ヶ月禁煙に成功しても、副流煙などで、ニコチンが体内に入ると、それが脳内の喜びを呼び覚まし、ついタバコに手を伸ばし、挫折する例がなぜ多いかを、医学的に説明している。タバコで得られる喜びは、実はタバコ無しで得られる喜びの総量を下回り、タバコに支配されたタバコ脳では、タバコを吸える環境を求めて、その人の行動を制約してしまうので、趣味や人間関係などより広い環境から得られる喜びが失われているとしている。それも自らの体験に基づいて解き明かしているので、説得力がある。

医学的な説明によれば、キーは以下の事です。

脳に入ったニコチンは喜びの引き金になるアセチルコリンに構造が似ていて、タバコでニコチンが過剰に供給されるためにアセチルコリンの脳内の分泌が少なくなり、また、アセチルコリンを受容して、活力をもたらすドーパミンを引き出す窓口になる受容体が過剰なニコチンへの防御反応として数が少なくなります。そのため、ニコチンが供給されないと、受容体が反応し、ドーパミンを供給し、喜びのシャワーを浴びれなくなるというのです。いわば、「喜びのダム」が形成されていて、ニコチン無しでは喜びのシャワーが供給できなくなっているのです。また、タバコと鬱やアルツハイマーとの関係も説明されています。

禁煙を志し、断念した経験のある人、タバコという悪友とはもう縁を切りたいと思っている人には、手助けになる本だと思います。