写真集 Photo Book

天城山の原生林、Primeval Forest at Mt. Amagi

A5 size 中綴じ、35画像、 A5 size, Saddle Stitching, 35pictures

つる紫陽花、Vine Hydrangea
ブナ, Beech
ヤマツツジ、Torch Azalea
天城シャクナゲ、Amagi Rhododendron
池辺にて、By the pond
銀竜草、 Silver Dragon Grass
ヤマグルマ、手引頭にて、Trochodenndron at Tebiki gashira
テングダケ、Amanitaceae
サルノコシカケ、 Ganodermataceae
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価格 2,000円、送料180円、 Price ¥2,000, & Mailing cost based on actual cost abroad

松本佳子 二ツ森護真二人展「えんぶりの根」

期間:2024.2.22-2.26

場所:八戸市美術館 企画:CONANBU 協賛:南部電機株式会社

東京写真月間2024後援の「SDGs 地域との共生」で共同展示する松本佳子さんが東京写真月間2022で東京で展示したえんぶりの写真が八戸市に戻って展示されるというので、会場でえんぶりが披露される24日に合わせて、現地を訪れた。

地元の写真家、二ツ森護真がハレの舞台をいわば正面から取り上げ、主に沿道での祭りの姿を示している。他方、松本佳子はえんぶりに参加する人々の準備段階や、踊り疲れた子供達が化粧のまま帰りのリヤカーで眠っている様子、広間で準備をする女性たちなども撮影している。

2011年から東十日町に溶け込んで、その町のえんぶりをずっと撮っている。何とえんぶり組のメンバーにもなっている。特に印象に残っているのは祭りの初めの夜に焚き火の煙を背景にした大人たちの後ろ姿、今回新しく追加した、青空と雲を背景とした丘の田での踊りの姿を撮った写真だ。これは作者の頼みを聞いてメンバーが寒い中を舞ったものという。田植えの豊穣を願う舞の本来の場所での舞の振り付けに作者のえんぶりに対する深い理解が見える。

会場でのトークショーと外でのえんぶりの舞の披露には、実に多数(およそ100人ほど)の観客が集まった。文字通り「地域との共生」を実現した写真展だ。会場で、作者やお友達の記念写真を撮影させてもらった。         

<画廊企画> 創形美術学校版画専攻グループ展『瞬刻』

期間:2024.2.12-18

場所:O・ギャラリー 銀座1−4−9第一田村ビル3F

卒業を前にした若い作家による展示。銅版画や石版画。日本人に混ざって、中国からの留学生がいたのが印象的だ。中国では旧来の版画で、新しい現代的な版画ができないから留学しているとのこと。親がかりではある。5人のうち2人が留学生だが、版画内容には、個人差しか感じられない。

小澤あい Celestial Light 〜神々の光〜

期間:2023.5.30-6.12
場所;Roonee 247 Fine Arts

普段はポートレートを出張で撮っている、カメラマンだが、この初個展では、神社仏閣の神木などを撮影したものをモノクロで
プリントして展示している。木を撮影しているので、縦位置が多い。〆縄も入れて、神木であることを明示し、「神々の光」を写そうとしている。

この作家はJPSに2015年に入賞したときの同期生でもある。

会場には、多くの花が飾られ、また、知り合いの観客も多い。

作家は在廊し、丁寧に説明も、撮影にも協力してくれた。

展示作品をまとめた写真集(Roonee 247 fine arts製)も販売されている。

戸田和宣写真展「信州 桜 さくら サクラ」

期間:2022.2.24-3.1

場所:ポートレートギャラリー。四谷1-7-12, 日本写真会館5F

昨年1月に「H20の旅II東北」の個展を新宿でしてからあまり期間も経っていないのに、大規模な信州の桜の写真展だ。この作家は江東区在住で、撮影に出かけては風景写真を撮ってきているが、今回は信州の桜で、一回行くと10日くらいは行きっぱなしで撮影しているという。桜は特に時期が限られるので、特に集中的に撮影する必要があるだろう。新種の桜もお寺の枝垂れ桜が多い。枝垂れ桜は寿命が長いし、それだけに大きくなり、見事な花を咲かせる。全部で37点、全倍8枚、全紙、25枚、半切4枚、で、広い会場が見事な桜で埋め尽くされている。満開の桜が周りの環境とともに映されていて、そこに行ってみたくなる。場所が示されたパンフレットもあり、桜撮影を試みる人には良い資料ともなる。

Quatre Sens Exposition II フォトアート4つの個性・・・遠藤志岐子・兼本玲二・永島明・宝槻稔

場所:日本カメラ博物館 JCIIクラブ25

期間:2022.2.8-2.13 10:00-18:00

昨年に続き、2度目のグループ展だが、内容的には、それぞれに進化を遂げ、それぞれの作者の説明が興味深く、楽しめる。

兼本玲二の作品は水の落ちる様を上から下に辿ると同じではなく、途中から回転し、水玉が形成される。その様子をピンクの花びらを背景に高速撮影している。いわばミルククラウンの変化系とも言える作品。ピンクを映す水玉の立体的な模様が綺麗で、そこに作家の感性が写されている。

遠藤志岐子の作品はピンホールのカラーとモノクロの作品だが、今回は風を写すことをテーマにしている。モノクロの横長の風景作品があるが、それは横長のピンホールカメラを自作して、作成している。カラー作品は夕暮れ時に長時間で写していて、夕暮れの紺青色が綺麗に写っている。

宝槻稔の作品は熱海の取り壊されるホテルの大きな窓から写した熱海の海の風景写真だが、窓に貼り付けた別の彫刻家の針金の作品や空中に飛んでいるように見える凧のようなオブジェが風景の中に見える。不動の窓から波の動く風景を見ているが、風景の方が悠久で、見ている窓の場所はすぐ取り壊されるので、瞬時的だと気がつくとされる。

永島明の作品は写真を模様の入った和紙にプリントしていて、きらきら雲母?が輝いていたり、見る角度によって和紙の模様が浮き上がってきたりする。デジタルカメラで写した花鳥風月の世界を日本画的に表現することを続けている。青白い月の入った作品は月の部分に青い光が入るように工夫されている。

山岸正和写真展 東京ラッシュ

山岸正和写真展 東京ラッシュ
場所:新宿オリンパスギャラリー東京 (新宿)
期間:2022.1.6-1.13

東京での街のスナップを継続的に続けていて、これが4度目の個展である。A2サイズの横画面で統一され、広いギャラリーの4面を埋めている。
街で見かけるさりげない瞬間を切り取っている。DMのサングラスの外国人や、バス待ちで、歩道に、立って待っているおじさん、髪を靡かせたスマホを見る女性、都庁の展望台から景色をみる家族、など。「行きかう人々も足早で常にラッシュ状態。」でタイトルも「東京ラッシュ」とは言え、写っている人々は、そんな中でのふとした表情だ。

オリンパスギャラリー東京 2022.1.6