太田昭生写真展「小豆島の神々」

期間:2024年10月29日ー11月11日(日曜休館、最終日は15時まで)

場所:ニコン イメージング ジャパン (新宿エルタワー28階)

小豆島に住む作者が島の神社や寺などを訪ね歩いて写真に収めている。

島には八十八ヶ所霊場があるとのこと。神仏混合なので、シンパクの巨樹で有名な法生院のシンパクとそのしめ縄も写真に収められている。

白装束の女性達の夜の行進も手持ちで、揺れ動くのも雰囲気を出す撮影となっている。辺鄙な田舎に根付いた神々の姿が紹介されていると言えるだろう。   

写真集 Photo Book

天城山の原生林、Primeval Forest at Mt. Amagi

A5 size 中綴じ、35画像、 A5 size, Saddle Stitching, 35pictures

つる紫陽花、Vine Hydrangea
ブナ, Beech
ヤマツツジ、Torch Azalea
天城シャクナゲ、Amagi Rhododendron
池辺にて、By the pond
銀竜草、 Silver Dragon Grass
ヤマグルマ、手引頭にて、Trochodenndron at Tebiki gashira
テングダケ、Amanitaceae
サルノコシカケ、 Ganodermataceae
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価格 2,000円、送料180円、 Price ¥2,000, & Mailing cost based on actual cost abroad

A4サイズ、Original Print 版 10部限定、50,000円、 送料 370円

A4 Size, Original Print version, Edition 10, Price ¥50,000, & Mailing cost, ¥370 in Japan, Actual mailing cost , abroad.  

SDGs 「地域との共生」

東京写真月間2022  出展作家グループによる展示 東京写真月間2024 後援

期間:2024年6月6日ー6月12日

場所:ポートレートギャラリー 東京都新宿区四谷1丁目7−12

2022年の東京写真月間の「地域との共生」で東京都内のギャラリーで展示した7名はその後もSDGs(2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標)に根ざした作家活動を行なってきました。今回、そうした活動の成果を持ち寄り、一堂に会することで、より強くSDGs「地域との共生」を訴えるものとしたいと思っています。私は2022年には風間健介「夕張」作品の所蔵者として参加しましたが、今回は自らのプロジェクト「天城山の原生林」で参加します。

「草花の詩・十二ヶ月 篠木眞」 白黒(モノクローム)銀塩印画紙による写真展

期間:2024.3.21−27

場所:ポートレートギャラリー、四谷 1-7-2  日本写真会館5階

建物の入り口の大きなモノクロの花の写真が人目をひく。

会場では、モノクロの花のA3またはA2の主に横位置の写真が一列に並ぶ。2:3の写真だ。花に光が当たり、花の蕊などの繊細な線が浮き上がっている。

作者は普段は幼稚園で子供の写真を撮っているが、数年前にふと、花の写真をモノクロで撮ってみたくなったとのこと。夕陽が真横から当たる時間までまで待ってヤブカンゾウの写真を群生している中で一本だけ、抜きん出たものを撮っている。その大きな写真の前で、熱弁をふるった。

会場に置いてあり、販売もしている子どもの写真集『日々わくわく』には子どもたちの幼稚園の教室の雑巾掛けを楽しみながらやっている姿、自然の中でのたけのこ狩り、どろにまみれ、水を扱い、戯れる姿などが、子どもの目線や、あるいはそれよりも低い位置から撮影していて、作者が子どもたちの一人になって、共感を持って撮影していることがよく伝わります。こどもと遊んでいて、何かで打ったら、泣き出したので、その顔を撮っていたら、同じもので、頭を打たれたと、楽しげに反してくれました。この写真集は会場では1割引、税抜きで、分けてもらえました。

 

松本佳子 二ツ森護真二人展「えんぶりの根」

期間:2024.2.22-2.26

場所:八戸市美術館 企画:CONANBU 協賛:南部電機株式会社

東京写真月間2024後援の「SDGs 地域との共生」で共同展示する松本佳子さんが東京写真月間2022で東京で展示したえんぶりの写真が八戸市に戻って展示されるというので、会場でえんぶりが披露される24日に合わせて、現地を訪れた。

地元の写真家、二ツ森護真がハレの舞台をいわば正面から取り上げ、主に沿道での祭りの姿を示している。他方、松本佳子はえんぶりに参加する人々の準備段階や、踊り疲れた子供達が化粧のまま帰りのリヤカーで眠っている様子、広間で準備をする女性たちなども撮影している。

2011年から東十日町に溶け込んで、その町のえんぶりをずっと撮っている。何とえんぶり組のメンバーにもなっている。特に印象に残っているのは祭りの初めの夜に焚き火の煙を背景にした大人たちの後ろ姿、今回新しく追加した、青空と雲を背景とした丘の田での踊りの姿を撮った写真だ。これは作者の頼みを聞いてメンバーが寒い中を舞ったものという。田植えの豊穣を願う舞の本来の場所での舞の振り付けに作者のえんぶりに対する深い理解が見える。

会場でのトークショーと外でのえんぶりの舞の披露には、実に多数(およそ100人ほど)の観客が集まった。文字通り「地域との共生」を実現した写真展だ。会場で、作者やお友達の記念写真を撮影させてもらった。         

<画廊企画> 創形美術学校版画専攻グループ展『瞬刻』

期間:2024.2.12-18

場所:O・ギャラリー 銀座1−4−9第一田村ビル3F

卒業を前にした若い作家による展示。銅版画や石版画。日本人に混ざって、中国からの留学生がいたのが印象的だ。中国では旧来の版画で、新しい現代的な版画ができないから留学しているとのこと。親がかりではある。5人のうち2人が留学生だが、版画内容には、個人差しか感じられない。

香川美穂 写真展「PENGUIN LIFE ーペンギンおやこのときー」

場所:新宿ニコンサロン

期間:2023.7.18−7.31

エンペラーペンギン、キングペンギン、ロイヤルペンギンなど10種類ものペンギンの家族、特に子育ての様子や、羽の生え変わり、餌を待つ子供たちの保育園のように一箇所に集まって餌を待つ様子、子供に水際まで走らせて、脚力をつけさせる様子などを、愛情を持って、「この子」達を撮影している。これだけの量と種類のペンギンの様子を撮影するためには何度も南極や亜南極に行かなければならない。家族に会いに行くような感じで撮影に赴いている様子が映し出されている。

また、プリントは阿波和紙にプリントされていて、色が鮮やかで、かつ、和紙の温もりを感じさせるものになっている。阿波和紙も数種類(白から黄色まで)あり、絵柄によって使い分けている。60cm幅の大きな和紙は手漉きだとのこと。

撮影にも快く応じてくれた。