期間:2022_4.28-5.11
場所:エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
第2回 epSITE Gallery Award 受賞
タイトルの「うきま」は作者と妻が住んだ「浮間」地区の風景モノクロの風景写真と所々に妻の日常での写真が入っている。
写真は8×10、4x5などの大型カメラで丁寧に撮影。台所の妻の正面からの写真はレンズの写りが良い。良いレンズを借りて撮ったとのこと。
2人の生活の様子がステイトメントに記されているが、喧嘩をした後の妻の言葉が引用されている。
「あなたはまだ、本当に大事なものを失ったことがないのよ。」
なんか自分にも当てはまりそうで、びくりとする。
作者はシナリオライターで、物語の筋書きには慣れているのだろうが、妻との日常生活の記録を10年に亘って、撮り続ける姿勢は写真家として重要な要素なのだろう。
また、それに応じて、撮らせ続けてきた妻はいわば、ゆっくりとこの写真家を育ててきたとも言える気がする。
私は六甲山フォトレビューやワークショップで作者と知り合い、また彼の妻とも出会って、優れた写真家でもある妻の薫陶も受けている。
曰く、「ポートレイトを撮るときには相手の腕に触ると良い。」と。