「草花の詩・十二ヶ月 篠木眞」 白黒(モノクローム)銀塩印画紙による写真展

期間:2024.3.21−27

場所:ポートレートギャラリー、四谷 1-7-2  日本写真会館5階

建物の入り口の大きなモノクロの花の写真が人目をひく。

会場では、モノクロの花のA3またはA2の主に横位置の写真が一列に並ぶ。2:3の写真だ。花に光が当たり、花の蕊などの繊細な線が浮き上がっている。

作者は普段は幼稚園で子供の写真を撮っているが、数年前にふと、花の写真をモノクロで撮ってみたくなったとのこと。夕陽が真横から当たる時間までまで待ってヤブカンゾウの写真を群生している中で一本だけ、抜きん出たものを撮っている。その大きな写真の前で、熱弁をふるった。

会場に置いてあり、販売もしている子どもの写真集『日々わくわく』には子どもたちの幼稚園の教室の雑巾掛けを楽しみながらやっている姿、自然の中でのたけのこ狩り、どろにまみれ、水を扱い、戯れる姿などが、子どもの目線や、あるいはそれよりも低い位置から撮影していて、作者が子どもたちの一人になって、共感を持って撮影していることがよく伝わります。こどもと遊んでいて、何かで打ったら、泣き出したので、その顔を撮っていたら、同じもので、頭を打たれたと、楽しげに反してくれました。この写真集は会場では1割引、税抜きで、分けてもらえました。